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金沢・湯涌温泉 ホタルの里へ幼虫を放流

北國新聞(2019年11月25日)

 湯涌温泉の玉泉湖畔でホタルのすむ環境を整備しようと、住民有志でつくる「花咲く湯涌ぴかりん隊」が5年ぶりに活動を再開した。ヘイケボタルがすむ湖畔に新たにゲンジボタルの幼虫を放流し、多様なホタルが飛び交う初夏の夜景を目指す。今後もホタルに関する学習会を開いて地元の機運を高めるなど、「金沢の奥座敷」のさらなる魅力向上を図る。
 ぴかりん隊は2014年、たくさんのホタルが舞う湯涌の原風景を取り戻す目的で結成された。同年にヘイケボタルを玉泉湖畔に放流したが、その後は具体的な活動に結び付かず休止状態だった。
 ぴかりん隊に協力する「金沢ホタルの会」の新村光秀副会長(66)によると、玉泉湖一帯では現在、夏に200匹ほどのヘイケボタルが飛び交う姿を観賞できるという。市は今年度、里山で自生するホタルを観察できるモデルとして湖畔を整備し、21年度に「ホタルの里」としてオープンさせる方針を決めた。これを機に、代表の小原さよりさん(56)=湯涌町=ら7人の住民が集まり、活動再開を決めた。
 24日は玉泉湖のあずまや橋で、地元児童ら約20人が新たにゲンジボタルの幼虫約200匹を放流した。新村副会長によると、ヘイケとゲンジの2種類のホタルは同じ玉泉湖内でも生息する場所が異なるといい、より広範囲でホタルの観察が可能になるという。
 ぴかりん隊では今後、ホタルに関する児童向けの学習会を開く。小原代表は「ホタルの舞う湯涌を目指し、一つ一つ地道な活動を続けていきたい」と話した。

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