ボタンの花のように盛りつけられたイノシシ肉=11月25日、福井県おおい町名田庄久坂の料理旅館「新佐」

ボタンの花のように盛りつけられたイノシシ肉=11月25日、福井県おおい町名田庄久坂の料理旅館「新佐」

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福井県おおい・名田庄の冬の風物詩 ぼたん鍋シーズン到来

福井新聞(2019年11月26日)

 11月に入りイノシシのわな猟、銃猟がそれぞれ解禁され、福井県おおい町名田庄地区では冬の風物詩「ぼたん鍋」が味わえる。同地区の料理旅館では例年通り、脂がのった質のいい肉を多く仕入れているといい「寒さが増す時期なので、ぼたん鍋で体を温めて」とPRしている。

 ぼたん鍋はイノシシ肉と一緒に野菜やキノコなどをみそベースのだし汁で煮込み、食べ応えがある。薄切りしたイノシシ肉を大皿に盛りつけた様が、ボタンの花のように見えることから呼び名が付いた。

 50年近くぼたん鍋を提供している同地区の料理旅館「新佐」(名田庄久坂)では、3日からイノシシの肉を扱い始めた。25日までに仕入れたのは合計7、8頭分に上り「数も昨年並みに入っている」と同旅館の栗原正夫さん(71)は話す。

 イノシシ肉は約1・5ミリの厚さに切って提供している。脂がのっていてもあっさりとした味わいで、ほんのりと甘みが感じられる。それだけに自家製の甘いみそで味わうと格別だという。

 今年、県の許可を受け、イノシシを食肉処理できる加工施設を旅館横に整備した。処理を手掛ける息子の清孝さん(44)は「より新鮮な状態でお客さんに提供できるようになった」と話す。

 正夫さんは「いいイノシシを吟味して仕入れている。冬至(12月22日)ごろが一番の旬。ぜひ、味わってほしい」と話している。

 県内のイノシシ狩猟は、わな猟が来年3月15日まで、銃猟は2月15日まで。同旅館では4月中旬ごろまで、ぼたん鍋を提供する予定。

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