皇室に献上する「若狭かれい」を慎重に選ぶ組合員=12月4日、福井県小浜市川崎1丁目の小浜魚商会館

皇室に献上する「若狭かれい」を慎重に選ぶ組合員=12月4日、福井県小浜市川崎1丁目の小浜魚商会館

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厳選若狭かれい、小浜から皇室へ

福井新聞(2019年12月5日)

 若狭の冬の味覚「若狭かれい」を皇室に献上するための選別・発送作業が12月4日、福井県小浜市川崎1丁目の小浜魚商会館で行われ、小浜魚商協同組合員16人がえりすぐりの75匹を丁寧に包装した。県職員が5日午後に天皇、皇后両陛下、上皇ご夫妻と三つの宮家に届ける。

 若狭かれいは若狭湾沖で取れるヤナギムシカレイ。白身は上品な甘さがある。皇室への献上は昭和の1985年に始まり、平成、令和へと引き継がれ、今回で34回目。

 2日までに水揚げされた約1800匹の中から126匹を選別。3日にうろこや内臓を取り除いて水洗いし、塩を振って一晩寝かせた。4日早朝に乾燥機にかけ、あめ色に仕上げた。ずらりと並んだ中から、組合員が体長28~35センチ、重さ230~300グラムで形が良く身が厚い上質な75匹を厳選。15匹ずつ竹籠に詰めていった。

 同組合の野村浩理事長(59)は「新たな時代を迎えためでたい年。水揚げ量が少なくなっている中で、今年も予定通り献上することができてほっとしている」と話した。

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