黒板アートの制作を進める金沢美大の学生と桜丘高の生徒=金沢駅もてなしドーム地下広場

黒板アートの制作を進める金沢美大の学生と桜丘高の生徒=金沢駅もてなしドーム地下広場

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金沢の「色々」 美大生ら黒板アート描く

北國新聞(2019年12月14日)

 閉校した小学校の黒板を活用して、学生らが絵を描く「みんなの思い出黒板アート」の新作の制作が、金沢駅もてなしドーム地下広場で進んでいる。15日の完成に向けて、金沢美大と桜丘高美術部の約20人が「金沢カラフル」をテーマにチョークを走らせ、金沢を象徴する観光地やグルメを色鮮やかに表現した。
 キャンバスとなるのは、旧材木町小で使われていた縦1・2メートル、横3・6メートルの黒板3枚。金沢美大の学生は今年度、10月に作品を披露しており、今回は桜丘高美術部員が絵柄を考え、美大生が技法を指導している。
 風神雷神を日本画のように描く一方、金沢21世紀美術館を油絵風に仕上げるなど、異なるタッチで工夫を凝らす。
 制作は9日から放課後を利用して始まった。金沢駅の鼓門や、加賀友禅の浴衣を着た女性が金箔(きんぱく)ソフトクリームを食べながら花火を楽しむ姿などが見え始め、通行人は日に日に進む制作工程を楽しんでいる。
 金沢美大修士課程1年の棚部芹さんは「彩りを重要視している。見た人が冬にパワーをもらえる絵にしたい」と話した。
 完成品の展示は16~22日となる。来年2月には金沢学院大の学生が作品を手掛ける。

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