七尾まだら愛好会は新年を祝って11日、金沢市の尾山神社で県無形民俗文化財の祝い唄「七尾まだら」を奉納した。同神社に奉納されるのは初めて。会員は三味線と尺八の音色に合わせて唄と舞を披露し、会の発展と芸の上達を誓った。
七尾まだら愛好会は例年、能登地区の神社で舞を奉納してきた。尾山神社の大畠暁人権禰宜(ごんねぎ)の実家が七尾にあり、昨年会員と知り合った縁で、同神社で七尾まだらを奉納することになった。
「奉納まだら」(北國新聞社後援)と題し、はかま姿の会員23人が「正調七尾まだら」「能登の岬」を拝殿で披露した。奉納に先立ち、会員はおはらいを受け、大畠権禰宜が祝詞を奏上し、川村久之会長らが玉串をささげた。
川村会長は「会員一同精進し、七尾まだらの良さを広めていきたい」と語り、大畠権禰宜は「きちんと七尾まだらを聞いたのは初めて。伝統が継がれるよう励んでほしい」と話した。