金沢市のめいてつ・エムザ8階催事場で開催中の第45回記念北國花展「伝統と現代」(北國新聞社主催、石川県いけ花文化協会協力)は前期2日目の19日、休日のひとときを過ごす愛好者や親子連れでにぎわった。暖冬で来場者は足取りも軽く、花や木の生命力に「春隣(はるとなり)」を感じ取った。
前期展には北國芸術賞受賞者大作、第45回記念特別作、特別大作、現代自由花、伝統様式花、レリーフ作の計110点が並んだ。
華道家の手に掛かれば、花や木だけでなく、障子やチラシ紙も「花材」になる。来場者は斬新な現代花に目を見張り、伝統花をじっくりと吟味した。
めいてつ・エムザ1階の「黒門小路」には、北國いけばな研究会が特別展示した。竹で五輪マークの輪と勝利の「V」を構成し、金銀と赤の水引でメダルをイメージした大作が、買い物客の関心を集めた。
20日から華道家による作品解説が始まる。20日は午前11時から小原流、古流松栄会、午後2時から池坊、同4時から嵯峨御流、古流華之枝会が担当する。
前期は21日まで。後期は23~26日に開かれ、22日は生け替えのため休みとなる。入場料は700円(中学生以下無料)。