明通寺本堂で、ろうそくの火を見つめながら行う阿字観瞑想=福井県小浜市門前(まちづくり小浜提供)

明通寺本堂で、ろうそくの火を見つめながら行う阿字観瞑想=福井県小浜市門前(まちづくり小浜提供)

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山里で自分見つめて 瞑想や農園の体験型観光 福井県小浜市

福井新聞(2020年1月21日)

 国宝寺院で瞑想(めいそう)。精進料理を味わい、木彫り、農園体験も-。福井県小浜市松永地区の住民団体や事業者が農泊推進協議会を立ち上げ、地域資源を組み合わせた体験型観光プロジェクト「松永六感」を始める。忙しい日常を送る都会在住者がターゲット。「自然に耳を澄ませ、今の自分の生き方を見つめ直す場にしてほしい」と呼び掛ける。1月26日にお披露目イベントがある。

 住民でつくる「松永あんじょうしよう会」「松永いきいきふるさと塾」、農業会社「永耕農産」、市の第三セクターまちづくり小浜(おばま観光局)などが昨秋、同市門前の明通寺、栗本家具などと連携し協議会を設立した。山あいの豊かな資源を生かし、地域一帯となって誘客に取り組み、活性化につなげる。

 プロジェクトは2月からスタート。明通寺での体験と、これに合わせてリニューアルした同市門前の旅館「松永六感 藤屋」での宿泊が主体。滞在の流れは、藤屋の農園で収穫を体験し、国内外で活躍するプロデューサーが監修し地元の農産物を使った精進料理を夕食に味わう。

 2日目は早朝に明通寺を参拝し、国宝に指定されている本堂で、ろうそくの火を見つめながら行う真言宗の阿字観(あじかん)瞑想をして過ごす。その後、客殿で精進料理を食べる。藤屋では、電動アシスト付き自転車を貸し出しており、周辺の散策や、地区を流れる松永川の源流にある「三番の滝」のトレッキングの足として使える。木彫りの皿作りといったメニューもある。

 26日のオープニングイベントでは、明通寺での朝の瞑想と精進料理を体験できる。1人2千円で定員20人。寒餅作り、農園見学は無料。藤屋では、精進料理を1650円のランチで提供。栗本家具では午後1時から、木彫り皿作りが2千円で体験できる。

 プロジェクト立案を主導したまちづくり小浜の御子柴北斗取締役は「藤屋は山あいの静かな環境で、携帯電話の電波も入りにくく、自分を見つめられる場所」という。「誘客に向け、地域を一体化したコンセプトを発信していきたい」と話している。

 2月28日には、精進料理と農業、小浜の歴史をテーマにしたシンポジウム、3月6日には、みそをテーマにした夕食の提供を予定している。問い合わせ、申し込みは藤屋=電話0770(57)1528。

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