珠洲焼で作られた空海ゆかりの法具「五鈷杵」が飾られたほこら=珠洲市宝立町鵜飼

珠洲焼で作られた空海ゆかりの法具「五鈷杵」が飾られたほこら=珠洲市宝立町鵜飼

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空海ゆかりの法具設置 珠洲の見付公園

北國新聞(2020年1月23日)

弘法大師空海の伝説が残る、珠洲市宝立町鵜飼の景勝地「見附島」を臨む見付公園で22日までに、珠洲焼の空海ゆかりの法具「五(ご)鈷(こ)杵(しょ)」が設置された。法具は空海が唐からの帰国時に空に投げて同町の桜の木に引っ掛かり、珠洲上陸のきっかけになったとされる。法具を飾った地元有志による「空海伝説活用実行委員会」は、島を訪れる観光客に空海の物語や足跡を発信し、にぎわい作りに役立てる。
 先端が5つに分かれた金色の法具は約40センチで、実行委が2年前に設置した空海像を納めたほこらの下部に飾った。法具は空海が9世紀初頭、唐で真言密教を学んだ際に授けられたとされる。実行委の依頼を受け、法具を珠洲焼作家の干場幸雄さん(81)=宝立町柏原=が、法具を入れる木製ケースを宮口虎治さん(78)=同=が手掛けた。
 珠洲に残る空海の物語を町おこしにつなげようと、2016年に発足した実行委はこれまで、町に伝わる物語を冊子にまとめたり、「足洗いの井」や「袈裟(けさ)掛けの松」などのゆかりの地を散策するウオーキングイベントを実施したりして、発信に取り組んでいる。
 空海が法具を探しに佐渡から珠洲に上陸した際、見附島を目印にしたとされており、見付公園が散策コースの出発点にもなっている。実行委では空海と珠洲の結び付きのきっかけとなった見附島周辺でそぞろ歩きを楽しみながら、伝説に触れてもらい、集客の相乗効果を図ろうと、ゆかりの法具の設置を決めた。
 実行委は今後、法具の由来を紹介するQRコード付きの案内板も設置し、より分かりやすく空海伝説を伝える活動に力を入れる。高橋昭市会長(75)は「ロマンあふれる空海の伝説を多くの人に語り継ぎ、地域を盛り上げたい」と話した。

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