祝い棒と若松を手に舞を奉納する吉村さん=輪島市門前町門前の櫛比神社

祝い棒と若松を手に舞を奉納する吉村さん=輪島市門前町門前の櫛比神社

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門前で万歳楽土 五穀豊穣願い舞を奉納

北國新聞(2020年2月13日)

 輪島市門前町走出地区に伝わる県無形民俗文化財の田遊び神事「万歳楽土(まんざいろくと)」は12日、同市門前町門前の櫛比(くしひ)神社で営まれた。氏子ら約80人が市職員吉村至さん(51)=走出=の舞を見守り、「まんざーい、ろくと」と声を合わせて五穀豊穣と家内安全を願った。
 春季例大祭や直会、獅子舞の奉納に続き、祭神の分身「オハケ様」を拝殿に迎える儀式が行われた。裃姿の吉村さんが緋毛氈(ひもうせん)の上で、豊作を祈る舞を奉納した。
 吉村さんは稲束に見立てた祝い棒と若松を左右に大きく振りながら、「大きに太りて実入りがようて、あっちもふらふら、こっちもふらふら」などと大声で唱え、氏子らが合いの手を入れた。舞が終わると、参拝者から盛大な拍手が送られた。吉村さんは「あまり雪がないので心配だが、豊作になってほしい」と話した。
 万歳楽土は「ぞんべら祭り」「ふきのと祭り」と合わせて門前町に春を告げる神事とされ、舞は室町時代に都から伝わったとの言い伝えがある。

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