田村家に伝わる享保びな(左)や楽人びなの展示=2月17日、福井県大野市城町の武家屋敷旧田村家

田村家に伝わる享保びな(左)や楽人びなの展示=2月17日、福井県大野市城町の武家屋敷旧田村家

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江戸期のひな人形 武家屋敷で展示 福井・大野

福井新聞(2020年2月19日)

 大野藩家老を務めた田村家に伝わるひな人形が、福井県大野市城町の武家屋敷旧田村家で展示されている。江戸中期に流行した享保びなや藩主ゆかりの楽人びなといった貴重な品を展示している。3月22日まで。

 男女1体ずつの享保びなは、面長の顔に切れ長の目で、能面に似た静かな表情をたたえている。雅楽の奏者である楽人びな5体は、幕末の藩主土井利忠の正室麗光院の遺品。一体一体表情が異なり、宮中の公家の姿を忠実に再現している。

 昭和初期の人形も並び、ひな人形の時代の変化を楽しむことができるほか、ボタンが描かれた土井利忠直筆の掛け軸も飾られている。入館料200円(中学生以下無料)。問い合わせは市観光振興室=電話0779(66)1111。

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