金沢城公園三の丸広場で２３日、諏訪流放鷹（ほうよう）術が披露され、歴代の加賀藩主もたしなんだタカ狩りの古術に観光客らが見入った。観衆はタカが勢いよく放たれる様子や、素早く疑似餌をつかむ姿に歓声を上げた。
　五十間長屋を背景に、日本放鷹協会（岐阜県海津市）が認定する鷹匠（たかじょう）ら１４人がタカを人から人へ渡す「振替（ふりかえ）」や、獲物に見立てた疑似餌を空中で捕まえる「振り鳩（ばと）」などを実演し、午前、午後の２回で計約７００人が訪れた。石川県金沢城・兼六園管理事務所の「城と庭のもてなし事業」の一環として開催された。