輪島塗の沈金パネルの完成を喜ぶ6年生=輪島市河井小

輪島塗の沈金パネルの完成を喜ぶ6年生=輪島市河井小

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沈金パネル完成 輪島・河井小卒業制作

北國新聞(2020年3月4日)

 輪島市河井小の6年生34人が3日、卒業制作として手掛けた輪島塗の沈金パネルを完成させた。「思い出の雨から虹へ」のタイトルで、6年間の思い出と共に未来へ向かうイラストを輪島塗パネルに彫り込み、金や、12色以上の顔料で着色して仕上げた。
 縦120センチ、横167センチで、25枚のパネルを組み合わせた大作。ランドセルから思い出がいっぱい詰まった道具が飛び出し、五輪の色をあしらった風船の中に運動会や宿泊体験などの思い出を表現し、虹が架かる中に未来の道へ向かう姿を描いた。成人となる2028年に再会を誓い、英語でミート(会う)と同音の肉を描き、令和と干支(えと)のネズミなども記した。
 児童は同校OBで沈金師の前古(ぜんこ)孝人さん(60)=河井町=の指導を受け、1月から制作を開始。下絵を拡大してパネルに写し取り、彫りと沈金作業を行い、2日に色絵、3日に補修を経て仕上げた。
 児童は「新型コロナウイルスの影響で途中どうなるかと心配したが、無事完成できて良かった」などと感想を語った。
 同校では通算39作目で、校舎内に飾られる。

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