珠洲の炭を使った洗顔料を手にする大野社長=珠洲市東山中町

珠洲の炭を使った洗顔料を手にする大野社長=珠洲市東山中町

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珠洲の炭アジアの洗顔料に 粉末に高い洗浄力英化粧品メーカー採用

北國新聞(2020年3月9日)

 珠洲市東山中町の大野製炭工場で作られている木炭が、若者に人気の英国の化粧品メーカーの目に留まり、洗顔料の材料に採用された。炭を切り分ける際に出る粉に高い洗浄力があると評価を受け、国内だけでなくすでに東南アジア3カ国で商品化されている。粉状の炭はこれまで使い道がなく、同社は予想外のオファーに驚きながらも、珠洲の炭の知名度上昇に期待を寄せる。
 珠洲の炭を採用したのは、英国に本社を置く化粧品メーカー「LUSH(ラッシュ)」。野菜や果物を材料とした手作りのせっけん、入浴剤などを製造し、世界48カ国約930店舗で販売している。天然素材を扱う会社として、環境保護活動にも力を入れている。
 大野製炭工場は県内で唯一、炭焼きを専業で営む。工場付近の耕作放棄地で木炭の材料となるクヌギを植林し、木炭製造を通じた里山保全や雇用創出を目指している。
 昨年9月、日本自然保護協会から大野製炭工場の取り組みを聞いたラッシュジャパン(神奈川県愛川町)の社員が珠洲を訪れた。
 炭の粉を持ち帰り、商品を試作して実験したところ、従来の商品よりも皮脂などの汚れを落とす効果が高いとの結果が出た。使用した人からは「さっぱりした感覚が強くなった」と高い評価を得たことから、商品化に踏み切った。
 珠洲の炭を使った洗顔料「ブラックダイヤ」は2月から、日本とマレーシア、フィリピン、シンガポールの4カ国で販売している。ラッシュジャパンは今後、ボディーソープやスキンケア用品にも使用する予定で、販売地域の拡大も検討中という。
 大野製炭工場の大野長一郎社長(43)は「思わぬところに需要があって驚いている。これを機に、多くの人に珠洲の炭を知ってもらいたい」と笑顔を見せた。

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