富山大芸術文化学部3年の吉崎有美さん(21)は14日から高岡市御旅屋町の芸文ギャラリーで、ピクセルアートの個展を開く。ドットの組み合わせで描き出す独創的な作品を展示する。29日まで。
ピクセルアートは「ドット絵」とも言われ、ビデオゲームの低解像度の描写から発展した表現方法。升目一つ一つに色を配置し、その組み合わせで画面を作り出す。吉崎さんは中学生のころに好きなゲームがあり、その世界をドット絵で描き始めた。以来、大学で広告デザインを学ぶ傍ら、趣味で取り組み続けている。
人物や身の回りの風景から着想した空想の世界などがテーマ。「対象を省略して描きながらも、背景や周りの物から、それが何か想像できるのが面白い」と魅力を語る。
個展は昨年秋の学園祭で「芸ギャラ賞」を受賞したのがきっかけで開催。昔話や工場、アパートなどをモチーフにした平面作品12点のほか、パソコン上で遊べる自作のゲームも紹介する。「大勢の人にドット絵の魅力を知ってもらいたい」と話している。
水曜定休、午前11時~午後7時。問い合わせは芸文ギャラリー、0766(25)6078。