白装束に目隠しをして布橋を渡る女人衆 =2017年9月24日、立山町芦峅寺

白装束に目隠しをして布橋を渡る女人衆 =2017年9月24日、立山町芦峅寺

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布橋灌頂会が中止 立山の実行委、来秋の開催検討

北日本新聞(2020年5月13日)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、立山町芦峅寺地区で9月20日に予定されていた布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)の中止が決まった。12日に実行委員会が発表した。布橋灌頂会の中止は1996年の復活後初めて。実行委は感染の収束状況をみて、来年同時期の開催を検討する。

 布橋灌頂会は女人禁制のため、かつて立山への入山を許されなかった女性たちが、この世とあの世をつなぐとされた布橋を白装束姿で渡り、極楽往生を願う儀式。近年は3年に1度開催している。

 行事には110人が参加し、閻魔(えんま)堂などでの儀式の際に密閉、密集、密接が避けられないと判断した。実行委員に同意書を配り、全会一致で承認された。

 実行委会長の佐伯元信芦峅寺総代は「楽しみにしていたが、命と安全を優先したい。来年はぜひとも開催したいと思っている」と話した。

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