再開に向け準備を進める紺屋坂の店=兼六町

再開に向け準備を進める紺屋坂の店=兼六町

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兼六園1日開園 紺屋坂の商店もてなし準備

北國新聞(2020年5月27日)

 6月1日の兼六園の休園解除に向け、紺屋坂に軒を連ねる金沢城兼六園商店会の加盟店が営業再開へ準備を進めている。新型コロナウイルスの影響で、観光客が戻る見通しが立たないものの、店主がにぎわいが戻ることを願って再び歩み出した。

 3月下旬にオープンした和傘店「北斎グラフィック金沢兼六園店」(兼六町)は26日、6月中の通常営業再開に向け、約1カ月半ぶりに店を開けた。職人が手作業した番傘や舞妓(まいこ)傘をはじめ、和柄を現代風にアレンジした傘など約100種を超える柄がそろう店内には、わずかに客が訪れた。
 新型コロナで店は振り出しに戻った形だが、店員の森望貴(みき)さん(26)は「前向きに進むしかない。色鮮やかなうちの傘で、通りの人の心が晴れるよう頑張りたい」と意気込む。
 商店会の出雲哲也会長によると、約30ある加盟店のうち、ほとんどは観光客向けの土産物店という。4月の花見シーズン、5月の大型連休と1年で最大の書き入れ時を逃がしたダメージは大きく、うち飲食関係の1店が5月に入ってから閉店した。
 現在、約半数の店舗が6月から営業を再開する見通しで準備をしているといい、出雲会長は「店を開けないことには始まらない。兼六園開園を皮切りにして、せめて紅葉シーズンまでには客足が回復していることを願いたい」と話した。

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