しなの鉄道（上田市）が８月、長野―軽井沢間で観光列車「ろくもん」と新型車両「ＳＲ１系」に乗り、日帰り旅行を楽しむ企画「県民感謝デー」を３日間限定で展開する。新型コロナウイルスの収束が見えず、県外への遠出がしづらい中、主に県内の利用者をターゲットにしたろくもん商品を初めて企画。７月９日から予約を受け付ける。

　運行日は９、１０、１５日。午後１時半すぎに長野駅をろくもんで出発し、千曲市の日本料理店が県産食材で作った弁当を楽しむ。午後４時前に軽井沢駅に着き、自由行動時間を挟んで午後６時半ごろ発のＳＲ１系「軽井沢リゾート号」で長野駅へ戻る。復路も軽食を提供。土産にＳＲ１系オリジナルグッズなどが付く。

　しなの鉄道によると、ろくもんの乗車客は通常約８割が県外在住者。ただ客足はまだ戻っておらず、担当者は「夏休みに地元の魅力を再発見する商品で、県内需要を掘り起こしたい」としている。

　料金は５８００円（税込み）、小学生以下４５００円（同）。申し込みは２人以上からで最低１人は県内在住が条件。問い合わせは同社（電話０２６８・２９・００６９）へ。