福井県美浜町の日向漁港沿いの県道に並ぶ花が植えられたタコつぼ=7月18日

福井県美浜町の日向漁港沿いの県道に並ぶ花が植えられたタコつぼ=7月18日

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タコつぼに花、港町彩る 漁具を再利用 福井県美浜・日向

福井新聞(2020年7月29日)

 港町である福井県美浜町日向の道路沿いに、使わなくなった陶器製タコつぼに植えられた色とりどりの花が並んでいる。地元住民グループが花の世話を続けて約30年。港町を明るく彩るなじみの風景となっている。

 1986年に発足した地域活性化に取り組む日向灯台クラブが、日向漁港付近の県道で90年ごろから毎年行っている。クラブ員は住民約20人で、週に数回水やりを行っている。

 タコつぼは、海底の穴に入ることを好むタコの習性を利用した漁具。年間約35トンを水揚げする日向では、80年代まで陶器製を使っていたが、丈夫なプラスチック製が普及してからは漁師の庭などに放置されていた。「捨てておくのはもったいない」と話し合った同クラブは、町を明るくして日向らしい景観をつくろうと、タコつぼを使った花の展示を始めた。

 今年は6月上旬、口径約15センチ、高さ約30センチのタコつぼ101個に、赤、白、ピンク色のベゴニアを植えた。できるだけ長く楽しめるよう、年に2回植え替えており、11月末まで見られるという。

 休日は観光客が立ち止まって花のある風景を楽しむことも。越前市から家族で訪れた女性は「港町に合っていていいですね。明るい雰囲気でまた来たくなる」と話していた。

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