エゴマの葉を摘み取る古村さん(右)と浦野さん

エゴマの葉を摘み取る古村さん(右)と浦野さん

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エゴマ栽培農家広がって 辰野で葉摘み無料体験

信濃毎日新聞(2020年8月18日)

 辰野町沢底区の遊休農地でエゴマを栽培する町農業委員会が17日、一般向けにエゴマの葉摘みを無料で体験してもらう活動を始めた。栽培が4年目に入り、実を生かした商品開発が進む一方、葉の扱いが課題になっていた。町内外にエゴマの魅力を伝え、栽培農家を広げたい考えだ。

 町農業委が遊休農地対策として2017年から同区で借り、エゴマを栽培する9アールの畑で実施。この日は3人が訪れ、隣に暮らす町農業委員の古村孝さん(76)が受け入れを担当した。諏訪市の会社員浦野隆志さん(69)は、韓国人の知人がキムチに漬ける葉を必要としていたといい、30分ほどで籠いっぱいに収穫。「日本ではマイナーなエゴマを、身近に知るきっかけになると思う」と話した。

 町農業委はこれまで、収穫後の実で油やパウダーを作り、町内飲食店や小中学校に食用に提供。任期を終えた農業委員が個人でエゴマ栽培を始めるなど広がりを見せつつある。一方、8月に収穫期を迎える葉は量が豊富で、捨てることが多かったという。

 体験は31日まで。古村さんは「葉摘みを通じ、エゴマを栽培しようと思う人が増えればうれしい」と話している。問い合わせは古村さん(電話0266・43・0565)へ。

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