結婚式場の上田高砂殿(上田市)は、しなの鉄道(同)の観光列車「ろくもん」の貸し切り挙式プランを始めた。結婚式のニーズが多様化する中、上田ならではの晴れの舞台を企画。新型コロナウイルスの影響を見据え、新郎新婦のみで列車や停車駅で記念写真を撮影をする「フォトウェディング」も用意した。
貸し切りプランは、上田駅から小諸駅までの片道で人前挙式する。列車や各停車駅でカメラマンが撮影。全行程の時間は半日で、費用は人数を問わず税別53万5千円から。新郎新婦の衣装や小物、提供する写真データ代も含む。
フォトウェディングは同じ行程で一般利用客と一緒に乗車。乗客や撮影に影響がない座席を確保する。所要時間は半日。貸し切りと同様の費用を含めて税別28万8千円から。ともに食事付きなど各種要望に柔軟に対応する。
高砂殿によると、結婚式と披露宴を挙げた場合、費用は30〜60人規模で90万〜300万円程度。小林みゆき支配人は、新型コロナの影響で挙式について悩むカップルもいるとし「2人でも少人数でも応えられるプラン。思い出を残してほしい」としている。
貸し切りは、おおむね半年前に予約が必要。ろくもんの定員は72人だが、新型コロナ対策として当面半数とする。