懐石膳が提供された回廊カフェ=10月24日、福井県敦賀市原の西福寺(同寺提供)

懐石膳が提供された回廊カフェ=10月24日、福井県敦賀市原の西福寺(同寺提供)

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重文「御影堂」修復費捻出へ 敦賀・西福寺で体験催し

福井新聞(2020年10月30日)

 福井県敦賀市原の古刹(こさつ)、西福寺が、同寺の国重要文化財「御影堂」修復費を捻出するため魅力発信イベントに取り組んでいる。重文建築物である「四修廊下」や「書院」で抹茶などを味わいながら、静かな時間や悠久の歴史に触れてもらうイベントを定期的に開く予定で、寺のファンを増やすとともに収益の一部を浄財としたい考え。10月24日に1回目を開催したところ盛況で、参加者から「西福寺の良さを味わえた」などの感想が聞かれた。

 同寺は2001年からの第1期修復工事で約3億9700万円をかけ阿弥陀堂などを修復。御影堂などの第2期工事は早ければ22年度後半に始まる計画だが、約20億円とされる修繕費の1割を自己負担する必要があり、浄財集めが難航している状況だ。

 イベントは、4年前に西福寺を訪れ、建物や歴史に深い感銘を受けていた鯖江市の印刷業の男性が発案。「多くの人に、寺の魅力や資金集めが難航している現状を知ってほしい」と、24日に四修廊下で抹茶と懐石膳を体験する回廊カフェを開いた。

 懐石は福井市在住の料理家の女性が境内にある樹齢650年のスダジイの実や敦賀の昆布、サワラなどを提供。四修廊下からは国名勝の書院庭園を眺めることができ、参加した約50人から「すばらしい体験だ」「西福寺の良さを知ることができた」などの声が上がっていた。

 好評を受け、11月6~9日にも抹茶と茶菓子を提供する回廊カフェを開くことを決めた。各日午前10時から午後2時まで、1時間1組限定、1人1500円(9日は満席)。さらに11月中旬からは書院の廊下を"癒やし"の場として有料で貸し出す。最大4席のハンギングチェアを使うことができ抹茶を味わえる。

 今後も魅力発信イベントを開きたいという同寺の担当者は「今後、敦賀をアピールできる体験コンテンツを盛り込んでみたい。カフェで寺の魅力を感じた人の口コミをきっかけに、訪れる人が増えればうれしい」と話している。いずれも予約が必要。問い合わせは同寺=電話0770(22)3926。

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