1コンテナ分のリンゴを持ってプロジェクトをPRする竹村さん

1コンテナ分のリンゴを持ってプロジェクトをPRする竹村さん

長野県 伊那路

余ったリンゴ、シードルに 松川町の醸造所、持ち込み呼び掛け

信濃毎日新聞(2020年12月11日)

 松川町大島で発泡酒シードルやワインを手掛ける醸造所「VinVie(ヴァンヴィ)」は、規格外で出荷が難しいリンゴや家庭で食べ切れないリンゴを募ってシードルを造るプロジェクト「みんなのシードル」を始める。今季は7月の長雨の影響などで皮の一部が裂ける「裂果」の被害が目立ち、農家を支援しようと企画。食品ロスの削減にもつなげる。

 募集するリンゴは、産地や品種を問わない。農家や消費者は1コンテナ(約17キロ)のリンゴを持ち込み、後日、1万2千円(税別)を支払ってシードル24本を受け取れる仕組みだ。リンゴを持ち込まない場合は1万5千円(同)で、醸造所が代わって町内の農家からリンゴを買い取る。

 同社は、一人一人が委託醸造をするような感覚を楽しんでもらおうと、商品ラベルのデザインも募る予定。栽培担当の竹村隆さん(48)は「農家ではない人にも多く参加してもらえると、生産者への応援につながるのでうれしい」と話している。

 同社ホームページにある申込書に記入して応募する。リンゴの持ち込みは来年1月4~14日に受け付ける。シードルは4月上旬以降に受け取れる予定。問い合わせは同社(電話0265・49・0801)へ。

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