火災を防ぐとされる「火伏せの水」を参拝者に配る神事=1月12日、福井県越前市武生柳町の末広神社

火災を防ぐとされる「火伏せの水」を参拝者に配る神事=1月12日、福井県越前市武生柳町の末広神社

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火災ゼロ「水」に込め 福井県越前市 末広神社で神事

福井新聞(2021年1月13日)

 火災を防ぐとされる「火伏せの水」とお札を配る神事が1月12日、福井県越前市武生柳町の末広神社で営まれた。火災のない無事な1年になることを願い、大勢の人が参拝に訪れた。

 同神社では1年の最初の「庚申(こうしん)の日」に、神殿地下の井戸水をくみ上げて「火伏せの水」として配っている。水を入れた容器にお札を張り、台所など火を使う場所に置くと火災を防ぐお守りになるという。

 1年経過した水を家の周りにまくと、火災に遭った場合でも無事に避難できるといわれている。神社周辺には、火伏せの水のおかげで火災を逃れたという言い伝えも多く残っている。

 午前8時、祝詞奏上や玉串奉納の後、太鼓が鳴り響く厳かな雰囲気の中、白装束姿の氏子たちが水おけからひしゃくで水をくみ、参拝者が持参した瓶などに入れていった。近所に配るためにと、大容量のポリ容器やペットボトルを何本も持ちこむ姿も見られた。

 何十年も足を運んでいるという近くの70代女性は「新しい年が始まったという気持ちになる。この水のおかげで毎年無事に過ごさせていただいています」と笑顔。氏子副総代の鎌谷崇史さん(62)は「新型コロナウイルスの影響で中止も考えたが、伝統を守るため感染防止対策をとった上で行うことにした。神事を通して多くの人に防火意識を高めてもらえたら」と話していた。

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