電気機関車に引かれて屋代駅に到着した、SR1系の赤い一般車両=23日午前0時すぎ

電気機関車に引かれて屋代駅に到着した、SR1系の赤い一般車両=23日午前0時すぎ

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しなの鉄道 赤色の新型車両が屋代駅に

信濃毎日新聞(2021年1月24日)

 しなの鉄道(上田市)が3月から運行する「SR1系」の一般車両4両(2編成)が初めて県内入りし、23日午前0時すぎに千曲市の屋代駅に到着した。銀と赤の新車体を見ようと多くの鉄道ファンが詰め掛けた。3月13日のダイヤ改正までにあと4両が到着し、普通列車や快速列車として走る。

 一般車両は窓を背に座るロングシートと対面のボックスシートが設置されている。昨年から主に有料快速列車として運行する青色のSR1系とは座席が異なり、公衆無線LAN「Wi―Fi(ワイファイ)」や電源コンセントがない。

 新車両は総合車両製作所(横浜市)製で、1月21日に神奈川県の工場を出発して電気機関車に引かれてきた。坂城町の中学1年生、小宮山煌太(こうた)さん(13)は「想像よりも銀色が光っていてかっこいい」。

 新車両を引っ張るなどして近くの車両工場へ移動させたのは、ダイヤ改正で引退する115系S27編成。作業を見守った神奈川県の男性(28)は「115系が今後を担う後輩をエスコートしているみたいだ」と喜んだ。

 115系の老朽化に伴う車両更新は、新型コロナウイルスの影響で導入数を52両から46両に縮小。現在、クラウドファンディングで費用を集めている。

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