福井工大の外国人留学生グループ「インターナショナルクラブ」は9月26日、若狭町のインバウンド(訪日外国人客)向け観光資源の調査結果を森下裕町長らに発表した。留学生たちは「海、山、湖は世界に誇れる宝物」「体験型レジャーと新鮮な魚介類がある」と魅力を訴え、交通の利便性向上やSNS(会員制交流サイト)を活用して世界に発信することを提言した。
町が外国人留学生の目線で調査してほしいと依頼していた。同クラブの中国や台湾、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア国籍の13人が、昨年9月と11月に現地調査を実施。タイを釣って刺し身やすしを作ったり、三方五湖でカヌーを体験したりした。「自分たちが楽しめるか」と「母国の両親を喜ばせられるか」の視点で町内の魅力を紹介。世界的に知られている京都から1時間半という立地の良さも指摘した。
調査結果は、パンフレット「若狭町―福井に住む留学生がおすすめする自然と食の魅力」にまとめた。英語や中国語、台湾語など7カ国語に翻訳されており、森下町長は「パンフレットを使ったPRで(インバウンドを増やして)恩返ししたい」と感謝。中国人留学生のチョウ・イさん(24)は「若狭町が好きになった。今年はプロモーション動画を制作して、全世界に発信したい」と意気込んだ。