飯田市扇町の市立動物園入り口にある「飯田城の紅梅」が見頃を迎えた。11日は穏やかな日差しを浴びて花をいっぱいに開いていた。
「飯田城の紅梅」は、動物園の正門前に立つ1本の古木。江戸時代に旧飯田藩士が城主から拝領したとされ、動物園開設の1953(昭和28)年、同市江戸町の藩士邸から移植された。濃いピンク色の花びらが印象的で、行き交う人を園内に誘っているかのようだ。
動物園によると、見頃は3月末まで。市内から1歳の長女と訪れた丸山留美さん(35)は「空の青空にピンク色が映えてきれい。こんなに立派に咲くんですね」と見上げていた。