福井県越前市余川町の万葉の里味真野苑で、ミズバショウが見頃を迎えている。純白の"花"が湿地に春の訪れを告げている。
花に見える白い部分は「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれ、葉の一部が変化したもの。同苑を管理する市万葉菊花園では、仏炎苞が出てきた時を"開花"としている。
春になり水がぬるくなると開花する。同苑内の約3千平方メートルのミズバショウ園では約1400株が群生しており、今年は気温が高い日が続いたせいか、例年より10日ほど早い3月10日に開花が確認された。25日現在で7~8割が咲いており、今月末まで見頃という。
万葉菊花園の担当者は「晴れの日はもちろん、雨の日のミズバショウも葉にしずくがしたたり美しい」と話していた。