小浜市田烏で養殖されているブランドサバ「小浜よっぱらいサバ」を気軽に食べてもらおうと、同市の観光施設「若狭フィッシャーマンズ・ワーフ」は17日から炙(あぶ)り丼の提供を始める。予約なしで食べることができ関係者は「ブランドサバの魅力をこれを機に知ってほしい」と話している。
地元水産業者などによると、よっぱらいサバは同市では民宿などで提供されているが、予約が必要なところがほとんど。観光客が食べたくても気軽には食べることができなかった。
同施設の海鮮レストラン「海幸苑」で提供される「小浜よっぱらいサバ炙り丼」は通年メニューで、予約なしで提供する。1匹当たり450~500グラム程度のサバを丸々1匹使用。酒粕(さけかす)を加えたエサを食べて育った臭みのないサバのうまさを感じてもらおうと軽く炙られている。
素材本来の甘みやうまみを感じるためそのまま食べる方法のほか▽岩塩や酢味噌(すみそ)に付ける▽だし汁でお茶漬け風―など三様の食べ方ができるようにした。
丼には25切れほどの切り身が載り、男性でも食べ応えは満点という。
同施設では「プレミアム丼として観光客には食べてほしい。コロナ禍の厳しい今だからこそ炙り丼を通し地域の活性化につながれば」と話している。
1食3250円(税込み)。提供できる数には限りがあるほか、仕入れ状況により提供できない場合もある。海幸苑の営業時間は午前11時~午後3時半。問い合わせは若狭湾観光=電話0770(52)3111。