戸隠神社奥社参道の杉並木を進む奥社神輿

戸隠神社奥社参道の杉並木を進む奥社神輿

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杉の参道を神輿厳かに 戸隠神社式年大祭

信濃毎日新聞(2021年5月16日)

 長野市戸隠の戸隠神社は15日、中社と宝光社の祭神を奥社に移す「奥社奉告祭」を行った。7年目に1度開く式年大祭(4月25日~5月25日)の神事の一つ。ご神体が載ったのは、今回の大祭で初披露された「奥社神輿(みこし)」で、両脇に杉の巨木が並ぶ奥社参道を厳かに進んだ。
 戸隠神社によると、奉告祭は9日の「渡御(とぎょ)の儀」で中社に奉遷した宝光社の祭神と中社の祭神を奥社に運び、本社に当たる奥社の祭神「天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)」に、数えで7年間の出来事を報告する。奥社での神事を終えると、祭神は当日中に中社に戻る。この日午前は、神職ら50人ほどの行列が奥社参道口から社殿までの約2キロを、雅楽を奏でながら進んだ。
 奥社神輿の本体部分は、30年以上前に亡くなった長野市の宮大工、小林豊次さんが制作したものを改修。奉告祭には、「兄弟」に当たる神輿を保有する「川中島神輿保存会風神雷神」(長野市)も招かれ、保存会が所有する神輿と中社境内で「再会」する場面もあった。保存会の戸谷勤会長(63)は「再会のシナリオを考えていただき、ありがたい」と感激していた。

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