千曲市の画家越ちひろさんが市の日帰り温泉施設「白鳥園」にアクリル画を寄贈し、17日、市が越さんに感謝状を贈った。2019年8~10月に市内各地で開いた作品展「ミライノ色 ミライノ光―まちじゅうが美術館」で、閉幕イベントとして越さんが白鳥園で音楽に合わせてライブペイントした作品だ。
作品名は「スイート レイン」で、縦1・8メートル、横3・6メートルほど。イベント当日はドラムなどの演奏に合わせて越さんがオレンジや赤など多彩な色を使って即興で絵を描き上げた。
イベント後から白鳥園1階に展示していたが、3月に越さんが正式に寄贈。4月から白鳥園の指定管理者になった山崎建設(千曲市)は、より多くの人に作品を見てもらおうと2階の待合室に作品を飾っている。
感謝状の贈呈式で越さんは「見た人に心が明るくなる瞬間を提供できたらうれしい」とあいさつ。小川修一市長は「明るい気分にさせてくれる作品」と述べた。同社の山崎武明社長は取材に「温泉に加えて、越さんの作品を多くの人に楽しんでもらいたい」と話していた。