長野市飯綱高原の大谷地(おおやち)湿原で、ニリンソウの花が見頃を迎えている。周遊する歩道沿いに群生地があり、散策に訪れた人たちが小さな白い花を眺めたり写真に撮ったりして楽しんでいる。

　群生地は湿原の北側にあり、新緑の木々の根元にじゅうたんのように広がっている。時折小雨の降った１９日は小鳥がさえずる中、しずくをまとった花がひっそりと咲いていた。一帯では２０１９年の台風１９号で倒木があり、昨年は歩道に通れない箇所があったが、市や地元の飯綱高原観光協会が今年の大型連休前までに撤去し通れるようにした。

　湿原は約５ヘクタールで、２０～３０分ほどで周遊できる。一帯はほぼ平らで「年配の皆さんにも楽しんでもらえる」と観光協会の中島伸也専務理事。ニリンソウの花は今週末ごろまで楽しめそうだという。