自慢の庭や花壇を見に来て－。福井県高浜町内の個人宅やカフェの庭、公共施設の花壇を開放する「第３回オープンガーデンｉｎたかはま」が５月２１日始まった。過去最多の１７軒・事業所が参加。初日は天気に恵まれなかったが、バラやハーブなど季節の草花が水分でしっとりとぬれ、しずくに輝く雨の日ならではの趣に包まれた。２４日まで。

　ガーデニング仲間がつながり、さらにその輪を広めようと、町内の有志２０人でつくる「オープンガーデンＡｏｂａ」が企画。兵庫県三田市などの事例を視察しながら２０１９年に初めて実施した。昨年は新型コロナウイルス禍のため、ＳＮＳ（会員制交流サイト）での公開となった。

　「中嶋造園」（馬居寺）の庭は「癒やしのある空間」がコンセプト。ドアを開けるとモミジ、アオダモなどがある和風の庭園が広がり、奥には洋風の庭、岩を配置した庭がある。白いレースフラワーや薄紫のツルバキアが見頃。

　「近藤邸」（中津海）はホーリーバジルなど多彩なハーブが植えられており、ほんのりと独特の香りが漂う。地面に枕木が埋められていたり、植物のアーチがあったりして、遊び心あふれる造り。別の参加者による多肉植物も展示されている。「花番地」（小和田）の庭は広く、色とりどりの草花の間を縫うように小さな道がたくさんある。ちょっとした迷路のようで、わくわくした気分も味わえる。

　同グループ広報の男性（３７）は「いろんな庭を見て興味を持ってもらい、ガーデニングを始める人が増えればうれしい。そうすると町全体がどんどんきれいになる」と来場を呼び掛けていた。

　公開時間は午前１０時～午後４時。各庭の位置や公開日は、「オープンガーデンＡｏｂａ」のホームページやフェイスブック、インスタグラムなどで紹介している。目印としてピンク色ののぼり旗が設置されている。