宝光社へ向かうご神体を載せた輿

宝光社へ向かうご神体を載せた輿

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戸隠神社「還御の儀」慎重に 中社から宝光社へ練り歩き

信濃毎日新聞(2021年5月24日)

 長野市戸隠の戸隠神社は23日、7年目に1度開く式年大祭の中心神事の一つ、「還御(かんぎょ)の儀」を行った。新型コロナウイルスに配慮し、参加者を前回より300人ほど減らし約200人で実施。白装束姿の地元住民らが祭神を載せた輿(こし)「鳳輦(ほうれん)」を担ぎ、雅楽奏者や獅子神楽などとともに中社から宝光社まで約3キロを練り歩いた。

 中社の祭神で父親の「天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)」と対面した宝光社の祭神「天表春命(あめのうわはるのみこと)」を、宝光社まで戻す神事。全長約200メートルの行列は午後1時に中社を出発し、一部区間では密着を防ぐために輿をトラックで運んだ。約3時間で宝光社に到着すると、神職たちが白い布「絹垣(きぬかき)」で覆い、ご神体を社殿へ移した。

 千曲市稲荷山の会社員小島みはるさん(45)は戸隠出身。県外に住む同級生にも祭りの雰囲気を伝えようと写真を送信したといい、「準備は大変だったと思うけれど開催されて良かった」と話した。

 式年大祭は25日まで。24日は奉納神楽などがあり、最終日は修了奉告祭を予定する。

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