特徴的な円窓のある茶室で、撮影した写真を確認する新郎新婦

特徴的な円窓のある茶室で、撮影した写真を確認する新郎新婦

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武家屋敷、節目彩るスポットに 長野・松代の山寺常山邸

信濃毎日新聞(2021年5月25日)

 長野市松代町の武家屋敷「山寺常山(やまでらじょうざん)邸」が、入学や還暦など人生の節目を彩る新たなスポットになりつつある。新型コロナウイルス感染拡大による観光客の減少を受け、邸宅を維持管理する住民組織「山寺常山邸協力会」が、無料で使える記念撮影の場として4月からPRし、これまでに5組が利用。今月20日は今年秋に結婚式を控える上田市の荒川翔太さん(25)、彩夏さん(28)夫妻が和装で記念写真を撮った。

 荒川さん夫妻は市内の写真館でメークや着付けを済ませた後、カメラマンの梅田聡士さん(47)ら3人と武家屋敷を訪れ、2時間ほど撮影。モミジの新緑が鮮やかな庭園や円窓のある茶室などでポーズを取り、「緑がきれいで、円窓もすてき」と笑顔を見せた。

 協力会会長の久保田かね子さん(72)はこの日、新郎新婦の着物姿に目を細め、お茶を出すなどしてもてなした。武家屋敷は普段から入場無料で撮影自由だが、地元の人にもあまり知られていないという。久保田さんは「秋の紅葉もきれいです」。問い合わせは同会(電話026・278・0260)へ。

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