「人々が集う食卓」をテーマに、福井県丹南地域の伝統工芸品をテーブルコーディネートで彩る鯖江市まなべの館の企画展「花×うつわ×暮らし テーブルをデザインする」が6月12日、同館で始まった。越前漆器、越前焼、越前和紙の魅力を引き出した華やかなテーブル21卓が並ぶ。7月11日まで。
ものづくりの魅力に触れてもらおうと市と市教委が企画。親子でテーブルコーディネーターを務める上木恵美子さんと美枝さん(いずれも鯖江市)が演出を手掛けた。
アニメーション作家で画家の久里洋二さん(93)=同市出身=の作品「ヴァイオの花」をイメージした食卓は、絵に描かれた花のカラフルさを生かし、洋風の白い越前焼のティーポットや小皿を選び、春のティータイムを思わせる空間に仕上げた。
漆器の重厚さを生かした和風の食卓や、海辺のパーティーを思わせる青主体のコーディネート、クリスマスを意識した食卓など華やかなテーブルが並ぶ。美枝さんは、出展した伝統工芸作家約20人の思いを演出に生かしたといい「ぜひ気に入った器や和紙を見つけて、伝統工芸の魅力を知ってほしい」と話す。
午前9時~午後5時(7月7日は午後7時まで、同11日は午後4時まで)。月曜休館。大人100円、子ども50円(市内在住または通学の小中高生は無料)。問い合わせは同館=電話0778(51)5999。