県立美術館(長野市)で19日、完成記念の第2弾となる三つの展覧会が始まる。県出身のファッションデザイナー黒河内真衣子さん(東京)の手掛けるファッションブランドの美術館初となる個展「10 Mame Kurogouchi」をはじめ、建築、映像など多彩な表現がそろう。18日に関係者向けの内覧会があった。
黒河内さんは同館の接客スタッフの制服デザインを手掛けた。2011年に初めてコレクションを発表してから10年。デザインがどう生まれ、各地の工場との協働作業でどう仕上がるのか、32着の洋服を日常や旅先で集めた品やノートに書き留めたアイデアなど"創作の舞台裏"とともに紹介した。
「つながる美術館 宮崎浩とランドスケープ・ミュージアム」は、同館建設の歩みを建築模型や設計図面、資材サンプルなどの資料でたどり、設計者である建築家宮崎浩さん(東京)の過去の作品も紹介する。美術館自体が作品であり、館内の21カ所に「見どころポイント」を示す。
「めぐりあいJAXA―ながのとながめ」では、人工衛星「だいち」から見える長野県の映像を、新旧さまざまな映像作品とともに紹介する。
「10 Mame Kurogouchi」のみ有料(一般500円、高校生以下無料)。いずれも8月15日まで(水曜休館)。