諏訪大社御柱祭と善光寺御開帳が重なる来年に向け、面白いビールを―。クラフトビール「信州浪漫」などを製造販売する諏訪市の麗人酒造が７月３日の"七味の日"、長野市の善光寺門前にある八幡屋礒五郎の七味唐辛子を使った「七味唐からしＢＥＥＲ」を発売する。

　３５０ミリリットル入り缶のデザインは、八幡屋礒五郎が販売する七味唐辛子の赤と金色を使った缶をイメージ。エール系の爽やかな味わいの後、ピリッとした七味のほのかな風味を感じられる。香辛料を使った肉料理や七味唐辛子が合う料理とよく合うという。

　昨年１０月に始めた開発過程では、既存のビールにかけたり、製造過程でブレンドしてみたりと、七味唐辛子とビールをどう調和させるか試行錯誤。麗人酒造の製造担当者、宮沢善裕さん（４４）は、七味唐辛子の分量が多く「辛すぎて罰ゲームみたいになる時もあった」と笑う。修正を重ねた商品は「また飲みたいと思えるかなりの傑作」と自負している。

　「楽しみながらつくった遊び心あるビール。珍しいテイストを味わってほしい」と同社営業部の小口雅史さん（４７）。希望小売価格は３９６円。３日から県内の酒屋やスーパー、土産物店などで買える。初回６千本に限り、自分で入れられる０・２グラムの「追い七味」が付く。