昨秋オープンした道の駅たがみ(新潟県の田上町原ケ崎新田)に、同町特産の「越の梅」を使った新名物「うめ味噌(みそ)ソフト」が誕生した。生乳ソフトクリームに梅の果肉を感じる、新潟産味噌がベースの甘じょっぱいソースが絶妙にマッチ。田上の小学生が作ったコメを原料にしたポン菓子をトッピングし、食感豊かで新鮮なおいしさのご当地スイーツとなった。馬場大輔駅長は「地域全体を売り出せる自慢の一品」と胸を張った。
道の駅たがみでは、開業時からの名物、緑色が特徴的な「梅ソフト」が既にあるが、より田上らしさを目指そうと特産の「越の梅」に着眼。県産の食材を使った商品開発などを行う「シーズキッチン」(新潟市東区)と1年かけて共同開発した。味噌は同市江南区の農園が、県産の大豆と米麹(こうじ)を使って作ったもの。皮が薄く果肉が厚いのが特徴の越の梅は、粗くつぶして果肉を感じられるようにした。
梅味噌ソースについて、シーズキッチン代表の佐藤千裕さんは「梅が熟していても青くても、味噌とあえることで一定の品質が保てるので素材を無駄にしない」と解説。加工作業のうち、梅のへた取りを田上町障がい者支援センターに委託した。佐藤さんは「地域に仕事が生まれて循環させられるといい」と期待する。
完成したうめ味噌ソフトは透明のカップ入り。白いソフトクリームに赤茶色の梅味噌ソースが層状に絡むさまが、見た目にも美しい。馬場駅長は「ここにしかないものを伝えたい。うめ味噌ソフトで田上のファン、新潟のファンになって、また来たいと思ってもらえれば」と語った。
うめ味噌ソフトは450円。