7月12日から販売される「小浜よっぱらいサバ笹漬け」=7月6日、福井県小浜市田烏

7月12日から販売される「小浜よっぱらいサバ笹漬け」=7月6日、福井県小浜市田烏

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「よっぱらいサバ」が笹漬けに変身 小浜・田烏水産が商品化

福井新聞(2021年7月8日)

 福井県小浜市のブランド養殖魚「小浜よっぱらいサバ」を笹漬(ささづ)けにした「サバ笹漬け」を田烏水産(同市田烏)が考案、商品化した。サバは脂が多く笹漬けには向かないとされてきたが、小ぶりの魚を使うことで味の劣化を抑え、サバ本来のうまみを引き出すことに成功した。7月12日から直売する。

 小浜よっぱらいサバは、2016年から市主導で養殖され、19年から同社に事業が引き継がれた。酒かすを混ぜたエサを食べさせることで青魚特有の臭みが少なくなり、主に刺し身で食べられている。小浜の名物を違う食べ方で味わってもらおうと、同社が昨年10月から商品化を模索してきた。

 笹漬けは、魚を酢と塩でしめた後にたるの中で熟成させる製法。小鯛の笹漬けが、地域の名産品として知られている。一方でサバは脂が多く、時間と共に酸化し味を損なうという課題があり「笹漬けは難しかった」(同社)。そこで、脂の少ない小ぶりの小浜よっぱらいサバを使うことで酸化を抑え、1週間ほどの熟成で酢が身にしみ込みやすくなりサバ本来のうまみを味わえる一品に仕上げた。製造は「小浜海産物(丸海)」(同市)に委託した。

 田烏水産の横山社長は「市内外の多くの人に長く愛される商品になれば」と話している。年間販売目標は300個。

 受注生産。価格は80グラムで2800円(送料別)。問い合わせは横山社長=電話080(7490)4462、メール(yokoyama@tagarasu.com)。

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