〈沿道応援自粛 ランナー盛り上げ〉
10月31日開催の第7回金沢マラソンで、新型コロナ感染防止策として、最新機器を活用したリモート応援の取り組みが初めて行われる。大型モニターを側面に取り付けたバスをコース後半に配置し、大会ゲストや参加者の家族がエールを送る動画を流す。沿道からの市民の声援は金沢マラソンの見どころの一つだが、今大会は沿道応援の自粛を要請しており、新たな応援の形でランナーを元気づける。
リモート応援は米IT大手シスコシステムズの日本法人のオンラインシステムを活用する。10月29、30日に金沢駅で催される関連イベント「もてなしメッセ」で参加ランナーの家族や友人の応援動画、手書きの激励メッセージを集め、大会当日にコース上の大型モニターで映像や文字を映す。
大型モニターは縦1・2メートル、横2・1メートルで、画面を四分割してそれぞれ違う映像を流すことができる。応援動画はゴール地点の西部緑地公園陸上競技場の大型ビジョンにも映す。ゲストランナーにもメッセージ収録を要請する方針だ。
市によると、オンラインシステムを用いたリモート応援はバスケットボールの試合やアイドルのコンサートなどで普及が進んでいるが、マラソン大会での活用は初めて。大型モニターのあるバスは、疲れの出るレース後半の地点に置いてランナーを後押しすることを想定している。
〈特別ゲストに野口みずきさん〉
アテネ五輪女子マラソン金メダリストの野口みずきさんが第7回大会の特別ゲストを務めることが決まった。野口さんは第3~5回大会のゲストを務めた。
公式応援リーダーは北陸三県を拠点に活動する「ほくりくアイドル部」が担う。ゲストペースランナー8人も決まり、9月10日~10月10日に開催するオンライン大会のゲストは小林祐梨子さん(北京五輪日本代表)となる。ゲストペースランナーは次の各氏。
吉田香織(金沢マラソン2019優勝)、小幡佳代子(世界陸上セビリア大会8位)、加納由理(世界陸上ベルリン大会7位)、西田隆維(世界陸上エドモンド大会9位)、諏訪利成(アテネ五輪6位)、坂本直子(アテネ五輪7位)、小鴨由水(バルセロナ五輪日本代表)、市河麻由美(世界陸上セビリア大会団体優勝)