鵜川小の旧校舎で撮影された写真を眺める住民=能登町鵜川

鵜川小の旧校舎で撮影された写真を眺める住民=能登町鵜川

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さらば旧校舎 能登・鵜川小で感謝の写真展 まちなかに240枚

北國新聞(2021年8月10日)

 能登町鵜川公民館は9日までに、鵜川小の旧校舎で撮影した写真240枚を鵜川中心部の商店や住宅24軒に展示する写真展を始めた。旧校舎は老朽化で今年度内に取り壊されるため、母校の記憶を残そうと企画した。展示場所にあるチェックポイントでは旧校舎にちなんだクイズラリーも催し、住民や卒業生に街を散策しながら、思い出話に花を咲かせてもらう。

 鵜川小は1873(明治6)年に開校。鉄筋コンクリート3階建ての旧校舎は海を望む丘の上に1968(昭和43)年に移転新築され、2014年まで使用された。

 旧校舎は老朽化に加え、耐震化することが難しく、15年からは旧鵜川中を改修した校舎を利用している。今年秋以降に解体工事が始まることから、旧校舎に感謝の気持ちを込め、写真展を開催することにした。

 写真展は「丘の上の旧・鵜川小学校の思い出」(北國新聞社後援)と題し、31日まで開かれる。写真は住民から募ったほか、鵜川小からも借り受け、1701枚が集まった。年代が偏らないよう公民館で選んでA4判に引き伸ばし、ラミネート加工して展示した。

 商店のショーウインドーや住宅の窓ガラスには、校舎建設時の様子をはじめ、入学式や卒業式、相撲大会、収穫祭など学校行事をとらえた写真を掲示した。グラウンドで活動するソフトテニスや野球など鵜川地区のスポーツ少年団の写真も並べた。

 クイズラリーはチェックポイントを10カ所に設けた。当時の新入生の人数や校長の名前などを問う四者択一の計10問で、展示写真を探して眺めると答えが分かる。公民館に解答用紙と応募箱があり、全問正解者には記念品を贈る。

 公民館では当時を知らない世代と年配の住民の間で学校や地域の話題で会話が膨らむことを期待しており、角弘子館長は「懐かしい写真を眺めて会話を弾ませると世代間交流にもつながる。まちなか散策で鵜川の魅力も発見してほしい」と話した。

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