福井県勝山市と同市内の郵便局９局が連携し、ゆうパックに市のＰＲステッカーを貼り付ける事業がスタートした。ステッカーは名刺サイズで、恐竜モニュメントの写真入り。記載のＱＲコードをスマートフォンで読み込むと市ホームページ（ＨＰ）につながる仕掛けも施した。全国の受取人に市の情報を発信し、市内への観光や定住のきっかけにつなげていく。

　市と郵便局の包括的連携の一環で実施する。９局の窓口でゆうパックを受け付ける際に差出人の了解を得てステッカーを貼り付ける。スタートに当たってはステッカーを３千枚準備した。効果などを検証し、さらに枚数を増やして継続するかどうかを見極める。

　ステッカーは、村岡地区にあるモニュメント「ホワイトザウルス」の写真が大きく載っており、恐竜化石の発掘地としての勝山をアピールしている。さらにＱＲコードからは、市ＨＰの観光情報などが閲覧できるコーナーへ誘導。コーナーでは観光のほか、ふるさと納税、市内の四季の風景や特産品、季節ごとのイベントといった情報を紹介している。

　勝山郵便局の今保政明局長は「受取人だけでなく、差出人にも自分たちの地域のＰＲ活動に加わることで地域愛が生まれると思う」と強調する。

　水上実喜夫市長は「包括連携の大きな柱にしたい」と説明。「ゆうパックを通じ全国の人に勝山のことを知ってもらう。コロナ禍で人の移動がないときにこうしたことをすることで、市のイメージアップにつなげたい」と述べた。