長野市の飯綱高原観光協会は11日、剣術の流派「神道無念流」に関する勉強会を同市上ケ屋の観光案内所で開いた=写真。地元の飯縄山に武芸者がこもって開眼したとの伝承を、同市のボランティアガイド豊田和治さん(74)が解説し、市内の歴史愛好家らが耳を傾けた。
神道無念流は、北辰一刀流などと並ぶ幕末三大流派の一つ。江戸時代後期に福井兵右衛門嘉平がこの地で奥義を悟ったとされ、豊田さんは「開眼の具体的な場所は分かっていない」などと話した。
訪れた市内の小林富美子さん(57)は山を見渡し「ここには神秘的な力がある。ロマンをかき立てられる」。