新潟市中心部の万代シテイのシンボルだった「レインボータワー」の跡地に、タワーの客車を模したモニュメントが今月完成した。開業から50年近い万代シテイの歩みが分かるように、内壁には大小さまざまな写真があしらわれている。
モニュメントは、2018年にタワーが解体された万代シテイバスセンタービル2階広場に建てられた。
高さ約6・5メートル、直径約6メートルの円筒型で、休憩できるよう内部にはベンチが置かれている。内装は全面をネガフィルムにイメージしたデザイン。七夕祭りやプロレス、コンサートなどでにぎわいを見せた往時の万代シテイ、タワー解体時の様子などを記録した写真の数々が飾られている。
また、一足早い7月に誕生した芝生広場の愛称は、公募で寄せられた約100の候補から、虹の七色がタワーのイメージと重なるとして「なないろガーデン」に決定した。
新潟交通(新潟市中央区)が進めてきた広場周辺のリニューアルは、モニュメントの完成でほぼ完了した。同社の髙井俊幸事業部長は「モニュメントは、人がそれぞれに抱く万代シテイでの思い出に寄り添うもの。一帯の居心地をよくし、にぎわいを創出したい」と話した。