微細な部分まで作り込んだ仏像について来場者に説明する松本明慶さん(中央)

微細な部分まで作り込んだ仏像について来場者に説明する松本明慶さん(中央)

長野県 長野市周辺 祭り・催し

仏像たち、表情豊かに ながの東急で仏像彫刻展

信濃毎日新聞(2021年10月31日)

 仏像を専門に彫刻して作る「仏師(ぶっし)」の松本明慶(みょうけい)さん(76)=京都市=の作品展示会が、長野市のながの東急百貨店別館シェルシェで開かれている。同百貨店の長野駅前開店55周年を記念した特別企画。写実的な彫刻と色付けが特徴の大小の仏像など約400点が並ぶ。11月3日まで。

 17歳で仏像を彫り始めた松本さんは、鎌倉時代に活躍した運慶、快慶の流れをくむ「慶派(けいは)」の仏師だ。2015年の開創1200年を前にした高野山(和歌山県高野町)の記念事業では、高さ約5メートルの四天王像のうち2体を新たに造るなど全国で活躍。自身の工房で弟子40人と制作に励んでいる。展示会は県内初。

 阿弥陀如来(あみだにょらい)や大黒天など1本の木から掘り出した仏像は表情やしぐさが豊か。長野市松代町の女性(57)は「美術作品というより仏像が生きているよう」と話していた。

 午前10時~午後7時(3日は4時)。販売もしており、修復相談もできる。入場料500円(高校生以下無料)。

今月のお得な国内ツアー びゅう

長野市周辺 ニュース