福井県大野市上打波の刈込池(かりこみいけ)で木々が紅葉の盛りを迎え、水面が黄や赤に染まる絵画のような光景が広がっている。10月29日は秋晴れに誘われ、多くの登山客が訪れた。クマよけの鈴音が重なり合い、楽しげな音楽となって絶景を演出していた。
ケヤキやブナ、モミジなどが周囲に立ち並ぶ刈込池には、泰澄大師が大蛇千匹を封じ込めたという伝説が残る。標高約1100メートルに位置し、近くの小池公園から1時間ほど歩く。
この日は青空が広がり、色づいた葉や三ノ峰を鮮やかに引き立てた。訪れた人はゆっくりと深呼吸したり、写真撮影を楽しんだりしていた。仕事仲間と半年前から計画し、初めて訪れた越前市の観光客は「ここにしかない景色だと思う。とてもきれいで、きっと一生忘れない」とほほ笑んだ。
見頃は11月上旬まで続くという。