宝生宗家を迎え、金沢で初めて上演された「復活のキリスト」=県立能楽堂

宝生宗家を迎え、金沢で初めて上演された「復活のキリスト」=県立能楽堂

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北國宝生能「復活のキリスト」荘厳に舞う 宝生和英宗家が上演 金沢・県立能楽堂

北國新聞(2021年11月22日)

 今年度の北國宝生能(県能楽文化協会、北國新聞社主催)は21日、金沢市の県立能楽堂で開かれ、宝生流20世宗家の宝生和英(かずふさ)さんが、流派で唯一、キリスト教を題材にした「復活のキリスト」を金沢で初めて上演した。めったに見られぬ演目とあって客席は多くの愛好者で埋まり、キリストの復活を描いた荘厳な舞に見入った。

 「復活のキリスト」は宝生流では数少ない新作能で、ドイツ人宣教師の原作を17世宗家宝生九郎重英(くろうしげふさ)が演出して1957(昭和32)年に初演した。63年の再演を最後に長く上演されず「幻の演目」と言われたが、2017年に宝生和英宗家が復曲し、バチカンで上演して話題となった。

 キリストの死後、墓を訪れたマグダラのマリアとヤコブの母マリアの前に、よみがえったキリストが現れ、白いユリを胸に挿して舞い、賛美の歌声と共に天へと昇っていく。キリストを宝生宗家、マグダラのマリアを髙橋憲正さん、ヤコブの母マリアを木谷哲也さん、天使の声を松田若子さんがつとめた。

 上演に先立ち、楠本史郎北陸学院長が祝辞を述べ、片岡義博カトリック金沢教会司祭、酒井信也内灘聖書教会牧師、宝生流能楽師の佐野玄宜さんが演目の見どころや意義を解説。加賀藩ゆかりのキリシタン大名の高山右近にまつわる話や、キリスト教において復活祭が重要な位置付けにあることが紹介された。

 狂言「福の神」は能村祐丞さんが人間味のある神を演じた。炭光太郎さん、中尾史生さんも出演した。

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