野沢菜を収穫する参加者たち

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大豊作「お菜とりツアー」盛況 長野・中条地区

信濃毎日新聞(2021年11月27日)

 長野市中条地区で、畑で野沢菜を収穫して購入できる「お菜とりツアー」が盛況だ。4会場あるうちの一つ、小林野沢菜園には26日、市内外から多くの人が訪れ、遠くに冠雪の北アルプスを望みながら作業を楽しんだ。

 標高約800メートルにある同園の畑は約1ヘクタール。園主の小林幸繁さん(84)によると、今年は発芽する9月ごろの天候に恵まれて大豊作。昼夜の寒暖差が大きいため、葉が柔らかいのが特徴という。この日、ツアーの参加者たちは時折汗をぬぐいながら野沢菜を土から抜き、根を切り落としていた。

 1キロ50円で購入する。5年ほど前から毎年訪れているという千曲市の新保幸三さん(80)は家族と協力して70キロを収穫。「しょうゆ漬けにしたり、おやきに入れたりして味わいたい」と話した。

 ツアーは地元農家や中条地区住民自治協議会、市西部産業振興事務所でつくる実行委員会が企画。1989年から行っている。

 午前9時~午後3時。12月12日までを予定するが、降雪の状況や来客数により終了が早まることもある。問い合わせは、平日に市西部産業振興事務所(電話026・268・3003)へ。

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