来月に完成する新県立図書館の建物=金沢市小立野2丁目

来月に完成する新県立図書館の建物=金沢市小立野2丁目

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新県立図書館 子どもエリアで先行体験会

北國新聞(2021年11月30日)

 県議会12月定例会は29日開会し、谷本正憲知事は本会議の提出議案説明で、金沢市小立野2丁目で建設が進められている新県立図書館に関し、今年12月の建物完成後、子ども向けエリアで先行体験会を開催する方針を示した。来年度上半期の開館に向けて図書館の魅力を発信する狙いで、谷本知事は「期待感を高めながら準備を進めていきたい」と述べた。

 谷本知事は県立図書館について「工事が順調に進み、12月には建物本体が完成する。引き続き外構工事などの整備に取り組んでいく」と説明。12月18日から実施する建物の見学ツアーに加え、子ども向けエリアの先行体験会や愛称の発表など、開館に先駆けて新図書館のPRを積極化する方針を示した。

 子ども向けエリアは、現図書館の10倍となる約2千平方メートルに拡充し、体を動かして遊べる空間を新設する。年齢によって区分けし、子育て本を並べる保護者向けコーナー、絵画や学習ゲームを楽しめるタブレット端末も用意する。

 愛称については、今年5~7月に募集し、5千件超の応募があった。識者の助言を受けながら絞り込みを行っている。

 新図書館は、自由に閲覧できる開架図書を現図書館の約3倍となる30万冊に増やす。閲覧ゾーンや子ども向けエリアのほか、食文化の体験スペースなどを設け、さまざまな文化活動に活用してもらう。

 本会議には、新型コロナの感染対策などを盛り込んだ今年度一般会計総額55億6500万円の補正予算案を含む議案12件、報告3件が提出された。収用委員会委員の竹山武志氏の任期満了に伴う人事案件は閉会日の17日に提出される見通し。

 職員のボーナス(期末・勤勉手当)に関する条例案は、国家公務員のボーナス引き下げを求めていた人事院勧告の取り扱い決定が遅れたため、提出を見送った。

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