藩政期の姿を取り戻した本殿で神楽を舞うみこ=羽咋市の気多大社

藩政期の姿を取り戻した本殿で神楽を舞うみこ=羽咋市の気多大社

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気多大社 本殿の囲い撤去、藩政期の姿

北國新聞(2021年12月1日)

 国重要文化財の気多大社(羽咋市)本殿で30日、正面を覆っていた囲いの撤去が完了し、1787(天明7)年に建てられた荘厳な姿がよみがえった。

 加賀藩御大工頭、清水次左衛門峯充が手掛けた本殿は、屋根が檜皮(ひわだ)ぶきで、世界文化遺産の厳島神社(広島県)と同じ両流造(りょうながれづくり)と呼ばれる構造となっている。3室に分けられた内部は神仏習合の影響を色濃く残し、神職しか入れない。

 囲いの撤去に伴い、いずれも国重要文化財の白山神社、1569(永禄12)年に能登守護畠山義綱が再建した若宮神社の前の通り抜けが可能となった。

 30日は報告祭が営まれ、三井孝秀宮司らが本殿に入って神事を営んだ。1日からの年末禊(みそぎ)と、来年2月28日までの初詣の特別祈願の際、初穂料5千円以上納めた参拝客が、本殿前まで立ち入ることができる。

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